テラコレ版アートプロジェクトの0123

テラコレ版アートプロジェクトの0123(おいっちにーさん)

「アートプロジェクトの0123」は、アートプロジェクトを実践的に学ぶ入門講座です。JR中央線エリアのアートプロジェクトTERATOTERA(テラトテラ)などの一環として、2010年から2019 年まで7期にわたって開催されました。今年からは、一般社団法人Teraccollective(テラッコレクティブ)が活動を引継ぎ、新たに「テラコレ版アートプロジェクトの0123」としてオンラインで開講します。 

「アートプロジェクト0123」 3 つのテーマ

1 アートの歴史・アートの概念を学ぶ

現代の美術の潮流をジャンルにわけ、具体例をもとに学習して いきます。また現在進行形で活躍するアーティストや ディレクターをゲストに招いて、彼らの作品や活動について 直接話を聴いて行きます。

2 アートを語る力、書く力を身につける

アーティストやディレクターらとの対話を通してアートを語る体験を積みます。 また美術批評家の指導のもとに、展覧会の批評やアート活動の報告を文章にまとめて添削を受ける、 という実践的な文章講座もあります。

3 アートプロジェクトに参加し、体感するアートプロジェクトを手掛ける

現役のディレクター、プロデューサーの経験を学ぶとともに、 都内で開催されるアートプロジェクトにボランティアスタッフとして参加することで、 現場の動きを実践的に学びます。

アートプロジェクトの0123概要

期 間:2021年9月7日(火)〜 2022年2月8日(火) 全11回
日 時:隔週火曜日(一部水曜日)20:00〜22:00
方 法:オンラインによる受講(見逃し配信も予定)
定 員:50名
  定員50名を越えてからのお申込みはキャンセル待ちとなります。
  定員50名を越えた場合は本サイトおよび各SNS(Facebook、Instagram、Twitter)でアナウンスいたします。
受講料:一般 15,000円 / 学生 10,000円(要学生証提示)
講 師:小川希、キュンチョメ、北川フラム、相馬千秋、千葉正也、小田原のどか、
石田尚志、岡本光博、福住廉、橋本誠
主 催:一般社団法人 Teraccollective(テラッコレクティブ)
協 力:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
一般社団法人 Ongoing
応募規約:こちらから
たくさんのお申し込みありがとうございました。
定員50名に達しましたので、お申し込みを締め切らせていただきました。

講座内容・講師の紹介

第1回 アートは今どうなっているのか?
(2021年9月7日(火)20:00〜22:00)

私たちがアートプロジェクトで出会うアートとはどのようなものなのでしょうか。アートは過去、いくつかの大きな分岐点を越えてきました。そうした分かれ目から生まれた大きな流れが、現代のアートがみせる様々な表現につながっています。講師が滞在するウィーンのアート動向も含め、アートの大きな流れを概観します。

【講師】小川希(Art Center Ongoing 代表 / Teraccollective 理事

小川希2002年から5年間、東京や横浜の各所で若手アーティストが参加する大規模公募展Ongoingを年1回のペー スで企画開催。独自の公募・互選システムによって生まれた数百名にのぼる若手アーティストネットワークを基盤に、既存の価値にとらわれない新しい文化の試みを実践し発信する場として2008 年、東京・吉祥寺に芸術複合施設Art Center Ongoing を設立。また、JR中央線高円寺から国分寺を舞台としたアートプロジェクトTERATOTERAのディレクターとしても活躍。2016年、国際交流基金アジアフェローシップとして、東南アジア9カ国に点在する83カ所のアートスペースをリサーチ。現在、文化庁の支援を受けてオーストリア・ウィーンを拠点に、現地のアートスペースを調査研究中。

第2回 アートプロジェクトは今どうなっているのか?
(2021年9月21日(火)20:00〜22:00)

アートプロジェクトに参加する作家は、現地のリサーチ、取材先への働きかけ、歴史や環境との関連づけ、住民との協力など、様々な過程を経て創作にこぎつけます。近年さまざまなプロジェクトに参加して旺盛に作品を発表している作家に、制作実践の苦労と要点を聞きます。

【講師】キュンチョメ(アーティスト

キュンチョメホンマエリとナブチによって結成されたアートユニット。自らの嗅覚と欲望に従って国内外各地に中長期にわ たり滞在し、行為(アクション)、リサーチ、対話、映像制作を繰り返しながら、その土地の最もコアな現実に切り込んでいくスタイルで活動している。近年は『現在地:未来の地図を描くために(金沢21世紀美術館)』『あいちトリエンナーレ2019』『シアターコモンズ ’20』などに参加。
https://www.kyunchome.com/

第3回 人と人をつなげる芸術祭のつくり方
(2021年10月6日(水)20:00〜22:00)

2000年を境に活発化した地域連携型、市民参加型の芸術祭やアートプロジェクトでは、人を有機的につなぐ知恵が必要です。日本における芸術祭のパイオニアに関係性のつくり方を学びます。北川さんは現在、5つの大きな芸術祭をディレクションしています。その現状も伝えてもらいます。

【講師】北川フラム(アートフロントギャラリー主宰

北川フラム1946年新潟県高田市(現上越市)生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。主なプロデュースとして、「アントニ オ・ガウディ展」(1978-79)、アパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開した「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988-90)、米軍基地跡地を文化の街に変えた「ファーレ立川アートプロジェクト」(1994)等。地域づくりの実践として、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(2000〜)、「瀬戸内国際芸術祭」(2010〜)等で総合ディレクターをつとめる。主な受賞に2017年度朝日賞、2018年度文化功労者。

第4回 コロナ禍でのアート事例
(2021年10月19日(火)20:00〜22:00)

新型コロナウイルス感染症の猛威に延期や中止を余儀なくされた芸術祭が数多くあります。そうしたなか、パフォーマンス、映像、ワークショップ等が混在した複合アートプロジェクト、シアターコモンズは、去年今年と、会場に客を集めて開催されました。コロナ禍でのアート事例導きの糸として、これからのアートプロジェクトを考えます。

【講師】相馬千秋(NPO法人 芸術公社 代表理事/アートプロデューサー

相馬千秋演劇、現代美術、社会関与型アート、VR/ARテクノロジーを用いたメディアアートなど、領域横断的な同時代芸術のキュレーション、プロデュースを専門としている。過去20年にわたり日本、アジア、欧州で多数の企画をディレクション。その代表的なものは、フェスティバル/トーキョー初代プログラム・ディレクター(2009-2013)、あいちトリエンナーレ2019 および国際芸術祭あいち2022 パフォーミングアーツ部門キュレーター、シアターコモンズ実行委員長兼ディレクター(2017-現在)、豊岡演劇祭2021 総合プロデューサーなど。2015年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受章、2021年芸術選奨(芸術振興部門・新人賞)受賞。2021年より東京藝術大学大学院美術研究科准教授(グローバルアートプラクティス専攻)

第5回 絵画の危機と展望
(2021年11月2日(火)20:00〜22:00)

絵画は19世紀の写真発明を契機に危機を迎え、20世紀後半にはコンセプチュアルアートの隆盛で瀕死の重傷を負ったといいます。1980年代〜90年代にも写実絵画は死んだといわれました。ところが現在、世界のアート市場で一番取引されるのは絵画なのです。アート界で求められる絵画の現在と未来について、画家の千葉正也さんをゲストに迎え、話を聞きます。

【講師】千葉正也(画家

千葉正也1980年神奈川県生まれ。東京都在住。千葉の作品は、自作したモチーフを繰り返し用いたり、取り巻く環境や過去の出来事から採取したイメージをキャンバス上に再現したりと、自ら選んだ対象に何度でも立ち返り、能動的に関わるプロセスを経て描かれる。モチーフに混在する様々な素材感を描き分け、現実らしく描かれた事物、純粋虚構、リアルの世界が交差する独自の複雑な世界観を作り上げる。主な展覧会に「千葉正也個展」東京オペラシティアートギャラリー(東京、2021)、「アッセンブリッジ名古屋」旧名古屋税関港寮(名古屋、2019)など多数。

第6回 彫刻の危機と展望
(2021年11月17日(水)20:00〜22:00)

日本では明治政府のもと、西洋からスカルプチャーという概念を移入して、彫刻が制度化されました。しかし彫刻は、工芸、プロダクトデザイン、オブジェ、インスタレーション等、隣接する領域と常に競合することを強いられてきたといいます。今回は特に、公共空間に設置される彫刻に関わる問題を、近現代の歴史に照らして考えます。

【講師】小田原のどか(彫刻家/評論家/出版社代表

小田原のどか1985年宮城県仙台市生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業後、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻にて修士号、筑波大学大学院にて博士号(芸術学)取得。主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2019」、「札幌国際芸術祭2020」(新型ウイルス感染拡大防止のため中止、プランのみ公表)、「PUBLIC DEVICE」(東京藝術大学 美術館陳列館、2020)。主な編著に『彫刻の問題』『彫刻 1』。『芸術新潮』『東京新聞』「ウェブ版美術手帖」に評論を連載。

第7回 映像など多メディア表現の伸長
(2021年11月30日(火)20:00〜22:00)

写真技術や映画産業の興隆等を機に、アートが示す範囲や意味は変化してきました。いま世界で開催される現代美術展では、映像やパフォーマンス等を駆使して、空間自体を体験させる表現が非常に多くなっています。表現手段としてのメディアの多様性の本質、そしてアートプロジェクトの可能性について、作家の視点から語ってもらいます。

【講師】石田尚志(画家/映像作家

石田尚志1972年、東京生まれ。90年より絵画とパフォーマンス、95年頃より映像の発表を開始。近年は立体作品の制作にも至っている。主な個展に、「弧上の光」国際芸術センター青森(2019年)、「石田尚志 渦まく光 Billowing Light: ISHIDA Takashi」横浜美術館/沖縄県立博物館・美術館(2015年)。また、シャルジャ・ビエ ンナーレ13「Tamawuj」(2017 年)、あいちトリエンナーレ(2016年)などに参加。多摩美術大学教授。

第8回 社会問題とアートの接近
(2021年12月14日(火)20:00〜22:00)

現代のアートが社会問題に結びつくことが多いのはなぜでしょうか。社会問題のリサーチに基づく作品を世に問うアーティストに、社会活動家=アクティビストとしての側面もあることがごく当たり前になっています。海外の潮流も踏まえて世の中にもの申すアートの意義を学びます。

【講師】岡本光博(美術家)

岡本光博1968年京都生まれ。1994年滋賀大学大学院教育学修了。アメリカ、ドイツを中心に海外のレジデンスプログラムに参加後、2012年京都市内にKUNST ARZTを開廊。「天覧美術(2020)」、「ディズニー美術(2015)」などのキュレーション展を行う。「バッタもん」や「ドザえもん」のように俗語のイメージを占有する試みのほか、著作権や表現の自由にかかわる問題提起も積極的に行う。「あいちトリエンナーレ2019 表現の不自由・その後」、MoNTUE 北師美術館(台北)「美少女の美術史(2019)」など国内外の多くの展覧会に参加。

第9・10回 アートプロジェクトのための文章作成
(Vol.1 2022年1月11日(火)20:00〜22:00)
(Vol.2 2022年1月25日(火)20:00〜22:00)

アートに関わるには、あらゆる局面で文章力が求められます。例えばアートプロジェクトの企画立案にあたってのプレゼンテーション、展示のステートメントや作品キャプション、企画のコンセプトには言葉が必須です。必要な言葉を選び文章化すること、他人の文章を精読することを学びます。2回連続講座で、作成した文章の添削もしてもらいます。

【講師】福住廉(美術評論家

福住廉1975年生まれ。著書に『今日の限界芸術』、共著に『日本美術全集第19巻:拡張する戦後美術』ほか多数。「共同通信」で毎月展評を連載。「今日の限界芸術百選」(まつだい「農舞台」、2015)など展覧会の企画も手がける。現在、東京藝術大学、女子美術大学、多摩美術大学、横浜市立大学、和光大学非常勤講師。東京ビエンナーレ2020 アートライティングスクール プロジェクトディレクター。

第11回 新たなアートプロジェクトの企画発表
(2022年2月8日(火)20:00〜22:00)

連続講義の受講生各人に、自ら考えたアートプロジェクトを発表してもらいます。それぞれの企画に対して、講師と主宰者が講評します。そのなかから優秀な企画を選定して、企画者の承諾を得たものはTeraccollectiveのホームページで公表します。さらに閉講後、企画実現の可能性を探ります。

【講師】橋本誠(NPO法人 アーツセンターあきた/一般社団法人ノマドプロダクション)

橋本誠1981年東京都生まれ。横浜国立大学教育人間科学部卒業後、フリーランス、東京文化発信プロジェクト室 (現・アーツカウンシル東京)を経て2014年に一般社団法人ノマドプロダクションを設立。2020年よりNPO法人アーツセンターあきたプログラム・ディレクター。多様化する芸術文化活動と現代社会をつなぐ企画に制作・広報・記録など様々な立場で携わる。KOTOBUKIクリエイティブアクション(横浜・寿町エリア/2008〜)、生活と表現(東京・台東区/2015〜)。EDIT LOCAL LABORATORY アートプロジェクトラボ(2019〜)など。共著に「これからのアートマネジメント」(フィルムアート/2011)など。

プログラムの内容は、変更になる可能性があります。
受講生の個人情報につきましては、当講座の受講に関するご連絡以外には使用いたしません。
また開講中は、当社個人情報保護方針に従い適切に管理し、講座終了後には速やかに破棄いたします。
受講生以外の方への URL の共有、また授業の録音・外部への公開等は固く禁じております。
写真撮影やSNSへの投稿の可否につきましては、事務局までお問い合わせください。
過去のTERATOTERAもしくはTeraccollectiveが開催したイベントの画像等をご要望の方、
個別取材をご希望の方はご連絡ください。
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