美術家 青野文昭さんの個展「谷間に生えだす―とあるタテモノのおもかげ」が、代官山のLOKO GALLERYで開催されています。
また、1月22日にLOKO GALLERYで開催された、青野さんと美術批評家の福住廉さんとのトークセッションの模様が、LOKO GALLERYのYouTubeサイトで公開されています。福住さんには、1月に2回にわたり「アートプロジェクトの0123」でアートプロジェクトのための文章作成講座の講師を担当していただきました。
青野さんはこれまで、街で拾い集めた拾得物を使った作品を制作してきました。2011年の東日本大震災以降、故郷である仙台の地で、津波により流された家具や衣類等を集めて作品を制作することで、失ったものや壊れたものの「復元」や「修復」を表現しています。
今回の展覧会は、「渋谷」の街がテーマになっています。青野さんは、実際に渋谷の街を歩き、道端に捨てられたものや、使われなくなったものを集めて作品を制作しました。拾ったマンガ雑誌を繰り抜いて建物を作り、チラシで看板を作る。靴や空き瓶、コンビニのおにぎりのフィルムまで、様々な拾得物がアートピースになっていました。これらの青野さんが集めた「欠片」が、青野さんから見た渋谷の街をあらわし、作品からは、街の喧噪や渋谷という場所が持つ独特のエネルギーのようなものを感じました。
会期は2/13まで。2/11(祝・金)~最終日13日まで、青野さんが在廊される予定です。
【開催概要】
・名称:青野文昭 個展「谷間に生えだす―とあるタテモノのおもかげ」
・会期:2022年1月14日(金)-2月13日(日)
・時間:11:00-19:00(水~土)
12:00-18:00(日)
・休廊日:月・火・祝日(2/11は12:00~18:00までオープン)
・会場:LOKO GALLERY
・URL:https://lokogallery.com/archives/exhibitions/tatemono
◇LOKO GALLERY YouTubeチャンネル 青野文昭 ✕ 福住廉 トークセッション(※3ヶ月期間限定公開)
<前編>
<後編>