アートプロジェクトのための文章作成②「アートプロジェクトの0123」第10回講義レポート

1/25に開催した第10回目の講義は、前回より引き続き、講師に美術評論家の福住廉さんをお迎えして、アートプロジェクトのための文章作成講座②を開催しました。受講生の皆さんには、事前課題として、福住さんに添削していただいた前回の課題のリライトと、映像作品の感想文や展覧会のレポートなど、ご自分で題材を決めて文章を書く自由課題を提出していただきました。

前半の講義では、福住さんが「文章を書くときのセルフチェック項目」として10項目の注意点を提示し、受講生のリライトをいくつか例に挙げて、項目ごとに解説してくださいました。
続いてグループ討議へ移行してからは、各々どのようなことを意識してリライトを書いたのか、リライトに対して福住さんが追加してくださったアドバイスを一緒に読みながら、この部分が分かりにくい、もう少し補足的な情報があったら、もっと分かりやすくなるなど、受講生の間で活発に意見が交わされました。

講義の後半、メンバーを変えて行われた討議では、自由課題にも触れました。最近訪れた展覧会について書かれた方、エッセイを書かれた方、また作家活動をされている方は、ご自分の作品ステートメント(作品の要約文章)を書かれるなど、内容は実に様々でした。
講義の中で、福住さんは「他の人とディスカッションをすることで、新しい発見があり、相手にも新たな知見を与えることが出来ます。限られた文字数の中で、これまで自分が思いつかなかったような表現が、他者とのコミュニケーションにより引き出されることがありますが、それがアートを題材に文章を書くことの面白さだと思います。自分が言ったことが本当に相手に伝わっているのか、他の人の意見を聞いて自分の意見が更新された、というような発見を狙ってグループ討議をしています。なるべくいろいろな人と文章について意見を交わしてください。」と仰いました。ある受講生の方は討議の中で、「これまで自分で書いた文章を添削してもらったり、他の人と意見交換をすることがなかったので、今回あらためて自分の文章を見直す良いきっかけになりました。他の方が書かれた文章を読んで、新たな課題が見つかりました。」と言ってくださいました。今回2回の講義をとおして、受講生の皆さんそれぞれが、福住さんの添削や受講生間の意見交換をとおして、新たな発見や学びを持ち帰ってくださったのではないかと思います。

・2/3からBankARTスクールで、福住さんの文章講座が開講されます(全4回)
http://www.bankart1929.com/bank2020/pdf/school2022_0103.pdf

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