トーキョー・リアリー・リアリー・フリー・マーケット8
Tokyo Really Really Free Market 8

一般社団法人Teraccollecriveは、5月27・28日、6月3・4日の4日間、「トーキョー・リアリー・リアリー・フリー・マーケット」(TRRFM)を「Token Art Center」(東京都墨田区東向島3-31-14)で開催します。
「フリー・マーケット」というと、骨董品や古着を売り買いする廉価で売り買いする催し、と思われるかもしれません。でも、それは“flea market”、いわゆる「ノミの市」です。
「リアリー・リアリー・フリー・マーケット」(RRFM)は、“free from money”、つまり「おカネから解き放たれた」モノ・コトを交換し、交流を生み出す場です。1990年代から新自由主義市場経済がグローバル化し、階層格差と社会の分断が深刻化しました。そのなかで、2001年にニュージーランドで初めてのRRMFが開かれたといわれています。その後、アメリカやシンガポール、日本や香港に広がりました。
東京では2017年、アートプロジェクト「TERATOTERA」が武蔵野市で開催しました。その後も「TERATOTERA」のボランティアスッタフが、「東京版RRFM」(TRRFM)として、場所を移しながら開催してきました。8回目となる今回は、私たち一般社団法人Teraccollectiveが主催します。会場は墨田区東向島にある小さなスペース「Token Art Center」です。
世界の現状を考える試みですが、RRFMの現場はほっこり、ゆるやかです。出店者と来場者が思い思いのモノ・コトを持ち寄り、なごやかに交流しています。これまでの例では、古くなった玩具を並べたり、来場者のために歌を作っていっしょに歌ったり。ヨガや整体の教室もありました。
今回も、Teraccollectiveのメンバーが「行ったことのあるオルタナティブ的スペースマップ」(仮)とか「自分の名前が書けちゃうハングル講座」(仮)などを予定しています。
来場される方は手ぶらで構いません。自分が「行ったことのあるオルタナティブ的スペースマップ」の情報を提供してくださるとか、習ったばかりのハングルで自分の名前をよせがきしてくださるとかいったコトを返してください。もちろん、何らかのモノ・コトを持参して出店してくださっても結構です。
また、TRRFMではマーケットとともに、さまざまなゲストアーティスト(下にリストがあります)によるパフォーマンスやトーク、ワークショップも予定しています。いずれもRRFMの趣旨と響き合う内容です。こちらもマーケットと同じく無料*です。
“free from money”のマーケットは、思いがけない出会いや気づきの可能性に満ちています。初夏の週末、出店者/来場者としてぜひご参加ください。

【マーケット(主に会場1階)参加ガイドライン】
出店(出展)者が許諾したものは持ち帰れます。もう読まない本や使わないモノなどあれば当日持ってきていただいて構いません。各種ワークショップもあります。ただぶらっと訪ねて見るだけ話しするだけでもOK
◆売買はできません
◆ゆずる、もらう、共有する、思いやるなどの気持ちを大切に
◆参加自由、ただし散らかさないようにこころがけを
◆出店したモノやサービスを受けるとるとき、絵や言葉をかいて残していただきたい(現場に筆記具あります)

開催日に、譲りたい「モノ」や「コト」をお持ちいただき、提供(出店)いただくのも自由です。(ただし、1mを超える大きさのもの、腐敗する可能性がもの、危険なものはご遠慮ください。お持ちいただいてもマーケットに出せない場合もあります。)出店・出展なさる方には、会期末に残ったものは持ち帰っていただきます

*今回の会場はToken Art Centerからフリー(無償)で提供されます。Token Art Centerへの謝意としてカンパをいただければ幸いです。

【会期】
2023年5月27日(土)、28日(日)、6月3日(土)、4日(日)
13:00〜18:00

【ゲストアーティスト】
5月27日(土)
トモトシ(インディペンデントアーティスト)
埜口琴理(イラストレーター)
鶴見済(フリーライター)×酒井貴史(美術作家)

5月28日(日)
うらあやか(アーティスト)
身体企画ユニット ヨハク(アーティスト)
堀江和真(アーティスト)

6月3日(土)
高尾山 大人の生物部(アーティスト)

6月4日(日)
吉田結美(アーティスト)
高尾山 大人の生物部(アーティスト)
堀江和真(アーティスト)
IWAKAN(インディペンデントマガジン)
Jennifer Teo※(カルチャーワーカー)※オンライン出演

[5/27(土)]

13:00-17:00 埜口琴理ワークショップ:新聞紙トカゲができる!ワークショップ

新聞紙を折ったり丸めたり組み合わせてトカゲをつくります。こどもの参加大歓迎!

埜口琴理(のぐち ことり/イラストレーター)

1971年4月4日生まれ。92年日本デザイナー学院卒業。95年セツ·モードセミナー卒業。

HBファイルコンペ藤枝リュウジ賞。ザ·チョイス審査員特別賞メグ·ホソキ賞。藤枝リュウジ師に師事。

13:00-16:00  トモトシワークショップ:「都市をたずねる」ツアー

スカイツリーがどんな影を落としているのかをみんなで考え、予想を描いてみるワークショップ。14時頃Token Arts Centerを出発し、15時実際に予想図の影のてっぺんの場所に行って確認する。スカイツリーは2012年の5/22に開業。ちょうど11周年を迎えたスカイツリーがこの周辺にどのような影響をもたらしたかを話しながら散歩する。

トモトシ (アーティスト)

大学卒業後、建築設計・都市計画に携わる。2014年より展覧会での発表を開始。「人の動きを変容させるアクション」をテーマに作品を制作している。2020年よりTOMO都市美術館を運営。主な展示に「Romantic Bomb」(TAV GALLERY、2022)、「有酸素ナンパ」(埼玉県立近代美術館、2019)、「tttv」(中央本線画廊、2018)がある。 主な受賞に「イメージフォーラム・フェスティバル2019」観客賞がある。http://tomotosi.com

16:00-18:00  鶴見済×酒井貴史トーク「おカネを介さないモノやコトをやりとりする場の必要性と課題」

不要品を路上放出するアクション「くにたち0円ショップ」主宰メンバーである鶴見済さんと、不用品や廃材を収集し無料配布する「ワールドおさがりセンター」を継続的に開催している酒井貴史さん。おカネを介さないモノやコトをやりとりする場の必要性と課題を、それぞれの活動と絡めて話し合う。

鶴見済(つるみわたる/フリーライター、くにたち0円ショップ主宰メンバー)

本や記事を書きながら、つながり作りのための居場所や0円ショップを開催している。著書に『人間関係を半分降りる』『0円で生きる』『完全自殺マニュアル』など。Twitter:@wtsurumi。

酒井貴史(さかいたかふみ/ワールドおさがりセンター主宰)

1985年生まれ・ 宮城県山元町出身。2007年頃より不要品や廃材を収集し無料配布する企画を継続。2014に年「ワールドおさがりセンター」(以降、各地で開催)、2017年に「山の物々交換所」(国立奥多摩美術館、東京都)

[5/28(日)]

13:00-18:00 うらあやかワークショップ:「0円で生きる情報を集める〈0円情報収集局〉で情報収集+発信のイベント」

アンケート用紙に記入していただいた内容をもとに、対話をしながら自分と世界に必要なものを考える対話と展示のワークショップ。

うらあやか (アーティスト)

1992年神奈川県生まれ。パフォーマンス、ワークショップ、ビデオなど様々なメディアを使って作品を制作。近年の個展に「貝の/化石が/跡を残して/化石の/雌型/となった/身体」(金沢芸術村、2021)。グループ展に「国際芸術祭あいち2022」小山友也との共同プロジェクト(愛知県美術館、2022)。2019年から2022年までCSLAB管理人。「female artists meeting」企画運営。

13:00-18:00 身体企画ユニット ヨハクワークショップ/パフォーマンス 「マルコビッチの休日」

「自分がもっとも有意義だと思う4時間の過ごし方」を時間割にして持ち寄り、お互いに交換。他の誰かにとっての有意義な時間を、自身の体を使って過ごす。その時間は全くの無意味な時間となるのか、それともその中に何かを見出すことが出来るのか、その見出した何かは誰のものなのか。他人の価値観の中で生活する試みで、我々は何を交換できるのかを検証する。

(事前申込制:https://forms.gle/JtXx5rLHgaktZP39A

身体企画ユニット ヨハク(アーティスト)

“ダンスには、まだまだ余白がある”

論理的思考を得意とする加藤航平と、身体性を基軸とする秋山きららの2人による、ダンスを表現手法としてつくり方から開発するユニット。2016年3月、結成。ダンスの定義の “余白” を攻めることを楽しみ、そのフィールドとして、またアイディエーションのツールとしてダンスを使っているユニット。 http://ugokizukan.com/

13:00-17:00 堀江和真「当日、フリーコーヒースペースで談笑しましょー」

豆を挽くところからはじめる作家自らが淹れたコーヒーを来場者と飲みながら談笑する(用意したコーヒー豆がなくなり次第コーヒー提供は終了)。絵画等の作品展示もあり。

堀江和真(ほりえ かずま/アーティスト、子ども工作教室の講師)

相模原市を拠点に、絵を描いたり立体をつくったりしている。子どもに工作を教えたりもしている。https://horie.grupo.jp/

[6/3(土)]

13:00-18:00 ワークショップ:「高尾山 大人の生物部」

高尾山域をフィールドに、自然観察をしながらスローハイキングする会を開催しています。植物、昆虫、鳥など、複雑に絡み合う生態系、人との関わりの物語から、今回は蝶のセンスオブワンダーをご紹介します。

[6/4(日)]

13:00-18:00 吉田結美 ワークショップ:「気ままにnui-nuiワークショップ」

気ままにnui-nuiは、気ままに色んなものを縫う時間です。ふらっと参加okです。紙、布、写真、いろいろご用意しています。縫いたいな、と思うものを、縫いたいな、と思う糸で縫い縫いしましょう。黙々と縫うことに集中したり、手を休めてお喋りしたり。違う素材を縫い合わせたり、刺繍してみたり。縫ったものは持ち帰っても、展示品として置いていっても良いです。気に入った展示品は、自分の作ったものと交換で持ち帰れます

吉田結美 (よしだ ゆうみ/アーティスト)

1995年横浜市生まれ。「人や物事の関わり」をテーマに、近年は写真に糸を縫いつける手法で制作を行う。また、考える・関わるを軸に活動を行うコミュニティ「The Thinking Time」を主宰し、コミュニティ内外を問わず参加者を募るイベントを開催している。その他、文筆や製本など活動は多岐にわたる。

14:00-15:00 IWAKAN トーク:「なんかIWAKAN!」

世の中の当たり前に“違和感“を問いかけてきたIWAKANマガジンのメンバーが、「お金」という当たり前を独自の視点で掘り下げながらトーク。

IWAKAN Magazine(インディペンデントマガジン)

2020年10月創刊。世の中の当たり前に“違和感“を問いかけることをコンセプトに、“違和感“を抱く人たちに寄り添うインディペンデントマガジン。アートエディトリアルからアカデミックな対話まで幅広く収録。ジェンダー、セクシュアリティ、性別二元論のイシューを軸に、ユーモラスかつ真剣に向き合っている。地方でのポップアップイベントや編集部によるPodcast番組『なんかIWAKAN!』も好評。 https://iwakanmagazine.com/

17:00-18:00 Jennifer Teo オンライントーク:「シンガポール発Really Really Free Market」

Really Really Free Market (RRFM)を2009年から14年間シンガポールで継続しているジェニファー・ティオが、シンガポールと日本のRRFMの違いや、現地で展開しているPost Museumの活動、また、新たに始めたThe Renew Earth Sweat Shop(サスティナブルなファッションの在り方を問いかけるプロジェクト)等についてオンライントーク。

Jennifer Teo(ジェニファー・ティオ/カルチャーワーカー)

シンガポール生まれ。シンガポールを拠点に、主にアーティストやキュレーターとして活動するカルチャーワーカー。自らを地球市民と考え、世界の複数の都市で生活し、仕事をすることを楽しんでいる。社会文化的な問題、特にケア、気候、コミュニティ、フェミニズム、食、知識、スピリチュアリティに関連する問題に幅広い関心を寄せている。社会問題を軸にアートを通し、人と人を繋ぐ場作りのために様々な企画を実施。www.post-museum.org

13:00-18:00 ワークショップ:「高尾山 大人の生物部」

高尾山域をフィールドに、自然観察をしながらスローハイキングする会を開催しています。植物、昆虫、鳥など、複雑に絡み合う生態系、人との関わりの物語から、今回は蝶のセンスオブワンダーをご紹介します。

13:00-17:00 堀江和真「当日、フリーコーヒースペースで談笑しましょー」

豆を挽くところからはじめる作家自らが淹れたコーヒーを来場者と飲みながら談笑する(用意したコーヒー豆がなくなり次第コーヒー提供は終了)。絵画等の作品展示もあり。

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