企画者 田中康晃さん
道都大学美術学部卒業。自身のアイデンティティである「葱」をテーマにした作品の他、「自然と共に染める」をテーマに雪を使用して染める雪染、海の漂流物で染める海染、海水を使用して染める海染Ⅱ、桜島の火山灰を使用して染める桜島染、四国八十八カ所霊場を巡りすべてのお寺を版に起こし染める四国八十八カ所染、温泉水で染める温泉染、滝の水しぶきで染める滝染、空気の汚染で染める空気染などを作成し、アートイベントで展示やパフォーマンス、ワークショップを行う。
雪国での生活を通して、雪が地域にもたらす負の部分を目の当たりにしたことから雪染プロジェクトを立ち上げた。家業である葱屋を継ぎ食の伝統を守りながら、森羅万象に身を投じて制作活動を続けることで自然と人間の在り方を問う。
選んだ理由
すでに実施もしていて作品として成立している。
講評
社会問題としての除雪に直接向き合うことを重視するようなプレゼンに聞こえたが、本音を問うと「雪染」という技法をひとつの分野と捉えてもらえるくらいに発展させたいという強い思いがよく分かった。その出発点を大事にしながら、多様な要素をポジティブに取り込んでいけるといい。これまでの活動に、テラコレメンバーのアイデアやサポートが加わるなどしてさらなる展開が期待できるようであれば、ぜひ体験してみたい。
田中さんコメント
今までの雪染の活動を一度まとめるため受講しました。授業を受ける毎に資料を修正し、企画書が完成。福住さんの自由課題では文章を添削してもらい、より明確になりました。これまでの制作活動を客観的に見て整理できたことで、人に伝えるレベルまで資料内容を向上させることができたように思います。
まとめた企画書を基にHPを開設し、実際に滞在制作や展示をする場所、雪染を使ったコラボレーションなど、今後の活動の幅を広げたいです。
興味を持って下さった方は、下記HPから是非ご連絡ください。
http://yukizome.jp/
現代のアートシーンを牽引する先生方の授業を直に聞ける貴重な時間でした。
ありがとうございました。