「アートプロジェクトの0123」レクチャーコース第1回講義(小川希さん)を振り返って

第1回講義のようす

10/11(火)より、「アートプロジェクトの0123」レクチャーコースが開講しました。
第1回は、前年度同様、Teraccollectiveの理事で、Ongoing代表の小川 希さんを講師に迎えて、現代アートの歴史を紐解きながら、現在国内外で活躍するアーティストにも触れつつ、広義に現代アートのとらえ方、見方についてお話しいただきました。

小川さんは、昨年1年間オーストリアのウィーンに滞在し、Ongoingのようなインディペンデントのアートスペースを中心に、現地のアートシーンのリサーチをされていました。現地の様子や、ちょうどコロナ禍の真っただ中で、アーティストたちがどのように活動していたのかについてもお話いただきました。
ウィーンは、伝統的なものから現代アートまで、あらゆるギャラリーや美術館がそろっており、そういった場所を毎日巡りながら、「ヨーロッパのアート」というものを日々体感していたそうです。

オーストリアをはじめとする西側の国は、基本的に文化・アートに対して行政の理解が深く、美術館だけでなく、インディペンデントなアートスペースに対しても、助成が行き届いています。コロナ禍でアーティストが思うように活動が出来ない時期に、過去に活動実績のあるアーティストに対しては、国が援助していたそうです。

小川さんはこの1年、あらためて「アートとはなにか」を考えていたと言います。ヨーロッパに見られる現代アートの潮流は現在二極化しており、権威や資本主義としてのアートと、LGBTQや環境問題等の社会問題を取り上げるアートが、相反する形で存在しています。アートプロジェクトのようなコミュニティが機能することでそれらの壁を超え、うまく融合して行けたら、と仰っていました。

-レクチャーコースも今年度は、受講生より希望者を募り、一部対面で講義を行っています。初日の講義では、来場者からもオンラインで受講されている方々からも、様々な質問が寄せられました。

・昨年度の小川さんの講義の様子も、あわせてぜひご覧ください
https://teraccollective.com/20210912/column-0907/

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